東大・仏Inria発のAIスタートアップ「コーピー」が鈴茂器工と飲食店向け自動配席AIシステムを共同開発
ミッションクリティカルAIで飲食店の業務効率化を実現
東京大学と仏国立情報学自動制御研究所(Inria)から誕生したスタートアップ企業「株式会社コーピー」が、寿司ロボットで知られる鈴茂器工株式会社と共同で、飲食店向けの「自動配席AIシステムARESEA(アレシア)」を開発したことが発表されました。
この自動配席AIシステムは、飲食店における顧客の配席業務を効率化し、店舗スタッフの負担軽減と顧客満足度の向上を同時に実現することを目指しています。
ミッションクリティカルAIとは
コーピーが掲げる「ミッションクリティカルAI」とは、重要なビジネスプロセスや社会インフラに組み込まれ、高い信頼性と精度が要求されるAIシステムのことです。同社は東大・仏Inriaの先端研究をベースに、実用的かつ信頼性の高いAIソリューションの開発に取り組んでいます。
ARESEAの特徴と期待される効果
新開発された自動配席AIシステム「ARESEA」は、飲食店の混雑状況や顧客の属性、予約情報などを分析し、最適な席への案内を自動で提案するシステムです。これにより:
- 店舗スタッフの判断負担を軽減
- 顧客の待ち時間短縮
- 席回転率の向上
- 顧客満足度の向上
といった効果が期待されています。
飲食業界のDX推進へ
人手不足が深刻化する飲食業界において、このようなAIを活用した業務効率化ソリューションの需要は高まっています。鈴茂器工はすでに寿司ロボットなどの自動化機器で飲食店の業務効率化に貢献してきましたが、今回のコーピーとの共同開発により、さらに一歩進んだDX(デジタルトランスフォーメーション)を飲食業界にもたらすことが期待されています。
両社は今後も協力して、飲食業界における課題解決と新たな価値創造に取り組んでいくとしています。
まとめ
東大・仏Inria発のAI技術と、飲食店向け機器メーカーの知見が融合したこの取り組みは、飲食業界における人手不足解消と顧客体験向上の両立という課題に対する新たなアプローチとして注目されています。ミッションクリティカルなAI技術が、私たちの日常生活のさまざまな場面でどのように活用されていくのか、今後の展開が楽しみです。
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