AWS最新情報:Amazon Bedrock強化とAWSリソース管理の進化
こんにちは、クラウドテクノロジーの最新動向をお届けします。今回はAWSの新機能やツールに関する注目ニュースを5つピックアップしてご紹介します。
Amazon Bedrock「プロンプト最適化」機能が一般提供開始
Amazon Bedrockで2024年11月に導入された「プロンプト最適化」機能が、いよいよ一般提供となりました。この機能は、基盤モデル(FM)向けのプロンプト作成とエンジニアリングを加速させることを目的としています。
プロンプトエンジニアリングとは、AIモデルから最適な回答を引き出すための指示文を設計するプロセスです。Amazon Bedrock上でこの作業が効率化されることで、開発者はより少ない労力で高品質なAIアプリケーションを構築できるようになります。
一般提供に伴い、料金体系も発表されました。AIを活用したビジネスソリューションの開発を検討している企業にとって、コスト効率の良いプロンプト開発が可能になるでしょう。
AWS OrganizationsのポリシーをCloudFormationで管理可能に
多くのAWS Organizationsユーザーは、初期設定時にマネジメントコンソールやCLIを通じてサービスコントロールポリシー(SCP)やリソースコントロールポリシー(RCP)を手動で作成・適用しています。
新しく公開されたブログでは、これらの既存ポリシーをCloudFormationにインポートする方法が詳しく解説されています。この方法を活用することで、Infrastructure as Code(IaC)アプローチによる一元管理が可能になり、大規模な組織でのガバナンス強化につながります。
ポリシー管理をコード化することで、変更履歴の追跡やレビュープロセスの導入など、より堅牢なクラウドガバナンスを実現できるでしょう。
AWS SAM開発を効率化する「samwich-cli 0.12.0」リリース
Python Lambda関数のAWS SAMデプロイメントを合理化するCLIツール「samwich-cli」のバージョン0.12.0がリリースされました。このツールは、依存関係の管理、sam buildコマンドの実行、一貫したフォルダ構造の維持など、AWS SAMを使ったサーバーレスアプリケーション開発のワークフローを効率化します。
特にPythonでLambda関数を開発するチームにとって、依存関係の管理や一貫した開発環境の維持が容易になるため、生産性向上が期待できるツールです。
PostgreSQLデータボリュームのストライピングに関する考察
AWS RDSやAurora PostgreSQLなど、クラウド上のPostgreSQLパフォーマンスに関心のある方に参考になる記事が公開されました。「PostgreSQLデータボリュームのストライピング – タダ飯はあるのか?」というタイトルの記事では、PostgreSQLのスケールアップ方法の一つとしてのボリュームストライピングについて詳細な分析が行われています。
パフォーマンスを重視するデータベース管理者にとって、AWSのストレージ構成を最適化する際の貴重な情報源となるでしょう。
NLRBデータ漏洩事件に関する報告(AWS直接関連ではありませんが参考情報)
米国労働関係委員会(NLRB)の内部告発者が、イーロン・マスク氏の「政府効率化部門(DOGE)」のメンバーが3月初旬に同機関の機密ケースファイルから大量のデータを抽出したと主張する報告がありました。
この事例は直接AWSに関連するものではありませんが、クラウドセキュリティの観点から、組織のデータ保護とアクセス制御の重要性を再認識させる出来事として参考になります。
AWSの新機能やツールは、クラウドでのアプリケーション開発やインフラ管理をより効率的にするために日々進化しています。特にAI関連サービスの充実や、大規模組織向けのガバナンス機能の強化は、今後も注目すべき領域でしょう。
皆さんのクラウドジャーニーにこれらの情報が役立つことを願っています。最新のAWS情報は今後も定期的にお届けしていきます!
コメント