AWS最新ニュース速報 2025-08-14

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AWS最新ニュース解説:クラウドデータ保護からRedshiftパイプライン構築まで

クラウドストレージのリスクを再認識する時期が来ています

近年、クラウドストレージに関連したデータ損失や利用停止の事例が相次いでいます。WindowsCentralの記事が指摘するように、クラウドストレージは便利な一方で、決してリスクフリーではありません。クラウドプロバイダーがあなたをユーザーとして認めなくなった場合、大切なデータが失われる可能性があるのです。

これはAWSユーザーにとっても重要な警告です。S3やEBSなどのAWSストレージサービスを利用する際は、以下の対策を検討すべきでしょう:

  • 複数のクラウドプロバイダーにデータをバックアップする
  • オンプレミスにも重要データのコピーを保持する
  • データ保持ポリシーを明確にし、定期的に見直す
  • AWSの自動バックアップ機能を最大限活用する

Amazon Redshiftでのdbtパイプライン構築が容易に

AWSの公式ブログで紹介されたように、Amazon Managed Workflows for Apache Airflow(MWAA)とCosmosを使用したデータパイプライン構築方法が注目を集めています。この組み合わせにより、Amazon Redshiftでのdbt Coreジョブのオーケストレーションが大幅に簡素化されます。

この構成の主なメリットは:

  1. 設定主導型のアプローチでコード量を削減
  2. Apache Airflowの管理オーバーヘッドを軽減
  3. dbtとRedshiftの統合による高度なデータ変換の実現
  4. オープンソースツールと管理サービスの最適な組み合わせ

データエンジニアやアナリストにとって、この方法はETLプロセスを効率化し、より価値の高いデータ分析に集中できる環境を提供します。

AWS CDKのアップデート:cloud-assembly-schemaが48.4.0に

AWS Cloud Development Kit(CDK)のコンポーネント「aws-cdk.cloud-assembly-schema」がバージョン48.4.0にアップデートされました。このパッケージはCDKフレームワークとCDK CLI間のプロトコルスキーマを提供するもので、インフラストラクチャ・アズ・コード(IaC)の開発に不可欠です。

最新バージョンではスキーマの改良が行われ、CDKを使用したAWSリソースのデプロイがさらに安定し、予測可能になっています。AWSインフラをTypeScriptやPythonなどのプログラミング言語で定義している開発者は、このアップデートを適用することで最新機能を活用できるでしょう。

Terraformコマンドの活用

SQLServerCentralの記事では、Visual Studio CodeからTerraformをデプロイする方法が解説されています。TerraformはAWSリソースの管理に広く使われるIaCツールであり、VS Codeとの連携によって開発効率が向上します。

AWSインフラをコードで管理したい場合、Terraformは強力な選択肢です。特にマルチクラウド環境を扱う場合、AWS CDKと比較してクラウドプロバイダー間の一貫性を保ちやすいという利点があります。

ブラジルのCBDCプロジェクト「Drex」がブロックチェーンを断念

クラウドテクノロジーの周辺ニュースとして、ブラジルのCBDC(中央銀行デジタル通貨)プロジェクト「Drex」がブロックチェーン技術の使用を断念したことが報じられています。スケーラビリティとプライバシーの課題が理由とされています。

この決定は、大規模システムにおけるブロックチェーン技術の実用的な限界を示すものであり、AWSなどのクラウドプロバイダーが提供する従来型の分散データベースソリューションの重要性を改めて浮き彫りにしています。


クラウドテクノロジーの世界は常に進化しています。データ保護の重要性を再認識しつつ、新しいツールや手法を積極的に取り入れることで、AWSの可能性を最大限に引き出していきましょう。

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