スタートアップの資金調達、「ブリッジラウンド」の戦略的活用法
昨今の投資環境の冷え込みにより、多くのスタートアップが次のラウンドへの道のりで苦戦しています。こうした状況下で注目されているのが「ブリッジラウンド」という資金調達方法です。
ブリッジラウンドとは、本格的な次ラウンドまでの「つなぎ」として行う小規模な資金調達です。特に現在のような投資家心理が慎重な市場環境では、戦略的に活用する価値があります。
ブリッジラウンドを成功させるポイント
- 明確な使途計画: 調達資金で何を達成し、どのマイルストーンを超えるのかを具体的に示す
- 既存投資家の巻き込み: まずは現在の株主からのサポートを取り付けることが重要
- 適切な条件設定: 将来のラウンドを阻害しない条件設計(評価額や条項)
市場が回復するまでの「時間稼ぎ」ではなく、次のステージに向けた「準備期間の確保」という積極的な姿勢でブリッジラウンドを位置づけることが成功への鍵となります。
厳しい環境だからこそ、資金調達の選択肢を柔軟に検討し、成長戦略を再構築する好機と捉えたいものです。
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