AWS最新ニュース:HyperPod タスクガバナンスが細粒度クォータ割り当てをサポート
こんにちは、クラウドテクノロジーの最新動向をお届けしています。今回はAWSの機械学習インフラに関する重要なアップデートをご紹介します。
Amazon SageMaker HyperPod の新機能:細粒度クォータ割り当て機能が一般提供開始
AWSは先日、Amazon SageMaker HyperPod タスクガバナンスにおける「細粒度のコンピュートおよびメモリクォータ割り当て機能」の一般提供開始を発表しました。この新機能により、ユーザーは Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) 上で HyperPod クラスターの利用効率を最大化することができるようになります。
主なメリット
- リソースの最適化: コンピュートリソースとメモリリソースをより細かく制御することで、クラスター全体の利用効率が向上
- コスト効率の改善: リソースの無駄を減らし、必要なところに必要な分だけリソースを割り当てることが可能に
- 複数チームでの共有: 大規模な機械学習インフラを複数のチーム間で効率的に共有するための管理機能を提供
この機能は特に大規模な機械学習ワークロードを実行する企業や研究機関にとって、インフラコストの最適化と計算リソースの効率的な活用を実現する重要なツールとなります。
開発者向けツールのアップデート:python-terminusgps 43.2.0 がリリース
AWS APIとの連携をサポートするPythonライブラリ「python-terminusgps」のバージョン43.2.0がリリースされました。このライブラリは、AWS APIに加えて、Wialon APIやAuthorize.NET APIなど、複数のサービスとの連携を容易にする抽象化レイヤーとユーティリティを提供しています。
開発者の方々は、このライブラリを活用することで、AWSサービスとの連携をより簡単に実装できるようになります。特にIoTやロケーションベースのサービスを開発している場合に役立つツールです。
セキュリティ動向:パスキー採用の加速
クラウドサービスのセキュリティ強化の流れの中で、オーストラリアのVicRoadsがパスワードを段階的に廃止し、パスキー(passkeys)に移行する計画を発表しました。今年末までにパスキー採用を義務付ける予定です。
この動きは、AWSを含むクラウドサービス全体でのセキュリティ強化の流れと一致しています。AWSもIAMなどの認証システムでFIDO2準拠の認証方式をサポートしており、パスワードレスの認証方式への移行を推進しています。
まとめ
今回ご紹介したAmazon SageMaker HyperPodの新機能は、機械学習ワークロードの運用効率を高めたいAWSユーザーにとって朗報です。リソース管理の細粒度化によって、コスト効率と運用効率の両面で改善が期待できます。
また、クラウドサービス全体でセキュリティ強化の流れが加速しており、パスワードに依存しない認証方式への移行が進んでいることも注目すべき動向です。
今後もAWSの最新アップデートや業界動向をお届けしていきますので、ぜひチェックしてください。
この記事は2023年9月時点の情報に基づいています。最新の詳細情報については、AWSの公式ドキュメントをご確認ください。
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