AWS最新ニュース速報 2025-03-19

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AWS最新動向:NVIDIA技術との統合強化とクラウドセキュリティの変革

AWSとNVIDIAの連携が加速、生成AIの実用化へ前進

クラウドコンピューティングと人工知能の世界は日々進化しています。今回は、AWSとNVIDIAの強力な連携から、クラウドセキュリティ市場の大きな変動まで、最新のニュースをお届けします。

Amazon SageMakerがNVIDIA NeMo 2.0フレームワークをサポート

AWSは、大規模言語モデル(LLM)のトレーニングをより効率的に行うため、NVIDIA NeMo 2.0フレームワークとAmazon SageMaker HyperPodの統合を発表しました。この統合により、企業や研究機関は高性能なGPUクラスターを活用して、複雑なAIモデルを効率的に構築できるようになります。

AWSの公式ブログでは、NeMo 2.0とSageMaker HyperPodの設定プロセスと、ステップバイステップのガイドが公開されています。この統合は、AIモデルの開発サイクルを短縮し、計算リソースの最適化を実現するものとして注目されています。

NeMo Retriever Llama 3.2がAmazon SageMaker JumpStartに登場

さらにAWSは、NVIDIA NIM(NVIDIA Inference Microservices)の一部として、NeMo Retriever Llama 3.2のテキスト埋め込みと再ランキングモデルをAmazon SageMaker JumpStartで利用可能にしました。

この新機能により、開発者はNVIDIAの最適化された再ランキングおよび埋め込みモデルを簡単にデプロイでき、検索強化生成(RAG)システムなどの高度なAIアプリケーションの構築が容易になります。特に大規模なテキストデータを扱う企業にとって、情報検索の精度向上が期待できます。

クラウドセキュリティ市場に激震:GoogleによるWiz買収

一方、クラウドセキュリティ市場では大きな変動が起きています。Googleが320億ドル(約4.8兆円)でクラウドセキュリティ企業のWizを買収するという大型案件が発表されました。

この買収は、クラウドセキュリティの勢力図を大きく塗り替える可能性があり、AWS、Microsoft Azureなど他のクラウドプロバイダーにも影響を与えると予想されています。特に、マルチクラウド環境におけるセキュリティソリューションの提供方法や、ベンダーロックインに関する懸念が業界内で議論されています。

AWSユーザーにとっては、クラウドセキュリティ戦略の再検討や、複数のセキュリティベンダーとの関係を見直す契機となるかもしれません。

Oracle-NVIDIA連携によるエージェントAI推論の加速

OracleとNVIDIAは、エージェント型AI(Agentic AI)アプリケーションの開発を加速させるための新たな連携を発表しました。NVIDIAの高速コンピューティングと推論ソフトウェアが、Oracleの AI インフラストラクチャおよび生成AIサービスと統合されます。

この連携は、AWS、Google、Microsoftなど主要クラウドプロバイダーに対するOracleの競争力強化を示すものであり、AIインフラ競争の激化を示しています。

AWS Lambda向けPythonパッケージングツールの新バージョン

開発者向けの小さなアップデートとして、AWS Lambdaへの関数デプロイを簡素化する「package-python-function」の新バージョン0.0.5がリリースされました。このツールを使用することで、Python関数のパッケージ化とAWS Lambdaへのデプロイプロセスが効率化されます。

まとめ

AWSとNVIDIAの連携強化は、特に生成AIの実用化において大きな前進をもたらしています。Amazon SageMakerプラットフォームの拡張により、企業は最先端のAIモデルをより効率的に開発・デプロイできるようになりました。

一方で、GoogleによるWiz買収は、クラウドセキュリティ市場に大きな変化をもたらす可能性があり、今後の展開が注目されます。

クラウド技術とAIの融合が加速する中、AWSはNVIDIAとの協力関係を通じて、顧客に最先端のAIソリューションを提供し続けています。今後も両社の連携から生まれる革新的なサービスに期待が高まります。

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