AWS最新ニュース速報 2025-04-11

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AWS最新アップデート:価格削減からベアメタルインスタンスまで、クラウド利用者必見の新機能

AWSが次々と発表する新機能や価格改定は、クラウド利用者にとって常に注目すべき情報です。今回は、Amazon S3の大幅な価格引き下げやEC2インスタンスの新タイプ追加など、最近のAWS関連の重要なアップデートをご紹介します。

Amazon S3 Express One Zoneが最大85%の価格削減を実施

Amazon S3 Express One Zoneが大幅な価格引き下げを発表しました。ストレージ料金は31%、PUT操作は55%、そしてGET操作に至っては驚異の85%もの削減が実現されています。さらに、データのアップロードと取得にかかる料金も60%引き下げられました。

S3 Express One Zoneは、単一のアベイラビリティーゾーン内で超高速なオブジェクトストレージを提供するサービスです。この価格改定により、高性能なストレージを必要とするAIワークロードやデータ分析など、レイテンシに敏感なアプリケーションをより低コストで運用できるようになります。

AWS Compute Optimizerが57種類の新EC2インスタンスタイプをサポート

AWS Compute Optimizerが、57種類の新しいAmazon EC2インスタンスタイプのサポートを開始しました。新たにサポートされるインスタンスタイプには、最新世代の高性能コンピューティングインスタンス(P5e、P5en、G6e)、ストレージ最適化インスタンス(I7ie、I8i)などが含まれています。

Compute Optimizerは、機械学習を活用してワークロードに最適なAWSリソースを推奨するサービスです。この拡張により、より多様なワークロードタイプに対して最適なインスタンスを選択できるようになり、コスト効率と性能の両面での最適化が期待できます。

IAM Identity Centerが外部IDプロバイダーとのトークン交換を効率化する新SDKプラグインをリリース

IAM Identity Centerが、外部IDプロバイダー(IdP)とのトークン交換を効率化する新しいSDKプラグインをリリースしました。このプラグインは、Microsoft EntraID、Oktaなどの外部IdPで認証するアプリケーションのAWSリソース認可プロセスを簡素化します。

信頼できるID伝播をサポートするこのプラグインにより、開発者はアプリケーションとAWSサービス間の認証フローを簡素化でき、セキュリティを維持しながらもコード量を削減できるようになります。

Redisの創設者が戻り、ベクトルセットデータタイプを開発

広く使われているキャッシュ兼マルチモデルデータベースのRedisに、創設者のSalvatore Sanfilippo氏が復帰し、新しい「ベクトルセット」データタイプを開発しました。また、LLM(大規模言語モデル)クエリのキャッシング機能も間もなく登場する予定です。

ベクトルデータベース機能の需要が高まる中、Redisがこの分野に本格参入することで、AI関連のデータ処理においてより多くの選択肢が提供されることになります。

Amazon EC2に新しいI7ieベアメタルインスタンスサイズが2種類追加

AWSが、EC2 I7ieベアメタルインスタンスの新しいサイズを2種類発表しました。これらのインスタンスは米国東部(バージニア北部、オハイオ)、米国西部(オレゴン)、ヨーロッパ(フランクフルト、ロンドン)、アジアパシフィック(東京)リージョンで利用可能です。

I7ieインスタンスは、ストレージ最適化されたワークロード向けに設計されており、ベアメタルインスタンスの追加によって、仮想化のオーバーヘッドなしに直接ハードウェアにアクセスできるようになります。これにより、特殊なライセンス要件のあるアプリケーションや、ハードウェアへの直接アクセスが必要な高性能ワークロードの実行が可能になります。

まとめ

今回のAWSアップデートは、コスト削減と新機能の両面でユーザーに大きなメリットをもたらします。S3 Express One Zoneの大幅な価格引き下げは、高性能ストレージの利用障壁を下げ、新しいEC2インスタンスタイプやベアメタルオプションの追加は、より多様なワークロードに対応できる柔軟性を提供します。また、ID管理の簡素化やRedisの新機能は、開発者の生産性向上に貢献するでしょう。

これらの更新を活用して、より効率的でコスト効果の高いクラウドインフラストラクチャを構築していくことをお勧めします。

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