AWS最新ニュース速報 2025-05-07

Header Image

AWS最新情報:開発効率化ツールと新リージョンのインスタンス対応、マルチアカウント監視機能の強化

samwich-cliがバージョン0.16.0に更新 – Pythonベース Lambda開発を効率化

AWS SAMを活用したサーバーレスアプリケーション開発を行う開発者にとって朗報です。Pythonで開発されたLambda関数のデプロイメントを効率化するツール「samwich-cli」がバージョン0.16.0にアップデートされました。

このCLIツールは、AWS SAMのデプロイメントプロセスを合理化することを目的としており、依存関係の管理、sam buildコマンドの実行、一貫性のあるフォルダ構造の維持などの機能を提供します。特にPythonベースのLambda関数を扱う開発者にとって、開発ワークフローがよりスムーズになることが期待されます。

PyPIからインストール可能なこのツールは、CI/CDパイプラインの効率化や、チーム間での一貫したデプロイメント手法の確立に役立ちます。

イスラエル(テルアビブ)リージョンでEC2 X2idnインスタンスが利用可能に

AWSはイスラエル(テルアビブ)リージョンでメモリ最適化型のAmazon EC2 X2idnインスタンスの提供を開始しました。第3世代Intel Xeonスケーラブルプロセッサーを搭載し、AWS Nitroシステム上に構築されたこれらのインスタンスは、メモリ集約型ワークロード向けに設計されています。

X2idnインスタンスは、大規模なインメモリデータベース、インメモリキャッシュ、リアルタイム分析など、高いメモリパフォーマンスを必要とするアプリケーションに最適です。中東地域でのビジネスを展開する企業にとって、低レイテンシーでの高性能コンピューティングリソースへのアクセスが可能になりました。

Amazon CloudWatch Network Monitoringがマルチアカウントサポートを追加

Amazon CloudWatch Network Monitoringに、フローモニターのマルチアカウントサポートが追加されました。この機能強化により、複数のAWSアカウントにまたがるワークロードのネットワークパフォーマンスを一元的に監視できるようになります。

フローモニターは、コンピューティングインスタンス間のワークロードのネットワークパフォーマンスをほぼリアルタイムで可視化します。これにより、複雑なマルチアカウント環境でも、ネットワークの問題を迅速に特定し、トラブルシューティングを行うことが可能になります。

この機能は、大規模な組織や、開発・テスト・本番環境など複数のアカウントを使い分けている企業にとって、監視業務の効率化とインシデント対応時間の短縮につながるでしょう。

企業のAI投資、ROIよりもFOMOが主な動機に – IBMの調査結果

テクノロジー業界の興味深いトレンドとして、IBMが実施した2,000人のCEOを対象とした調査によると、AI関連の取り組みのうち、期待されたROI(投資収益率)を達成しているのはわずか4分の1にとどまっていることが明らかになりました。

多くの企業がFOMO(Fear Of Missing Out:取り残される恐怖)に駆られてAIに投資している現状が浮き彫りになっています。クラウドサービスを提供するAWSにとっても、顧客企業のAI導入支援において、実質的な価値創出をサポートすることの重要性が高まっていると言えるでしょう。


AWSの新機能や拡張は、開発者の効率向上からグローバル展開のサポート、複雑な環境での監視能力の強化まで、幅広いニーズに対応しています。特にマルチアカウント監視やメモリ最適化インスタンスの地域拡大は、エンタープライズユーザーにとって重要な進化と言えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました