AWS最新動向:データプラットフォーム、セキュリティ、サービス強化の最新情報
Woodside Energyが統合エンタープライズデータプラットフォームを構築
オーストラリアの大手エネルギー企業Woodside Energyが、リレーショナルデータと時系列データを統合管理するための新しいエンタープライズデータプラットフォームを構築しました。このプラットフォームにより、同社はデータサイロを解消し、データの一元管理と活用を実現しています。AWSのサービスを活用したこのプラットフォームは、エネルギー業界におけるデジタルトランスフォーメーションの好例といえるでしょう。
npmレジストリを標的とした新たなサプライチェーン攻撃が発生
セキュリティ研究者らは、npmレジストリを標的とした新たなサプライチェーン攻撃を発見しました。この攻撃により、40以上のパッケージが侵害されています。特に注目すべきは、週間ダウンロード数220万回を誇る人気パッケージ「@ctrl/tinycolor」への悪意ある更新が確認されたことです。この種の攻撃は、AWSなどのクラウドサービスを利用する開発者にとっても重大なリスクとなります。セキュリティチェックの徹底と依存パッケージの定期的な監査が推奨されます。
Amazon OpenSearch Serviceのドメインサイジングガイド公開
AWSは、ログ分析のためのAmazon OpenSearch Serviceドメインの適切なサイジング方法に関する詳細なガイドを公開しました。このガイドでは、ストレージ容量、インスタンスタイプ、インスタンス数などの選定方法や、シャーディング戦略、クラスターマネージャーの使用判断、ゾーンアウェアネスの有効化など、OpenSearch Serviceを最適に構成するためのベストプラクティスが紹介されています。「Tシャツサイズ」という概念を用いたわかりやすい説明が特徴で、ユーザーはワークロードに応じた適切なリソース配分が可能になります。
Amazon SageMakerがS3ベースの共有ストレージをデフォルトに
AWSは、Amazon SageMaker Unified Studioの新規プロジェクトにおいて、Amazon S3ベースの共有ストレージをデフォルトのファイルストレージオプションとして提供することを発表しました。この変更は、AWS CodeCommitの廃止に対応するもので、プロジェクトコラボレーションを強化します。S3ベースの共有ストレージにより、チームメンバー間でのファイル共有がよりシームレスになり、機械学習プロジェクトの効率が向上することが期待されます。
AWS Payment Cryptographyにマルチリージョンキー機能が登場
AWSは、AWS Payment Cryptographyサービスに新たにマルチリージョンキー機能を追加しました。これは、以前のブログで紹介されたイベント駆動型のサーバーレスアーキテクチャを使用したカード決済キーの自動レプリケーションに続く、キーレプリケーションの新しいアプローチです。AWS PrivateLinkを活用したこの機能により、複数のAWSリージョン間で決済暗号鍵を安全かつ効率的に複製できるようになりました。グローバルに展開する金融サービス企業にとって、障害耐性と地理的冗長性の向上が期待できます。
AWSは引き続き、データ管理、セキュリティ、機械学習、決済システムなど多岐にわたる分野でサービスの強化と革新を続けています。企業はこれらの最新機能を活用することで、より安全で効率的なクラウド環境を構築できるでしょう。
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